自然良能会（しぜんりょうのうかい）は、日本国内を中心に、骨盤（特に仙腸関節）から全身の骨格を調整していく治療所を展開する組織です。東京の品川区大崎に総本部があり、会長は、五味勝（ごみ・まさる）氏になります。
現会長の実父である五味雅吉（ごみ・まさよし、故人）氏が、当時の医学界では「動かない関節」とされた仙腸関節に着目し、「仙腸関節の“ずれ”が、全身の骨格を狂わし、その結果、血液の循環系や内臓の機能に悪影響を及ぼす。仙腸関節はけっして不動関節ではなく、日ごろからこの関節の周りを柔軟にする運動（バラコンバンド＝生ゴムバンドを使った腰回し運動）をすればちゃんと動くようになり、“ずれ”も徐々に矯正され、血液循環や内臓機能も改善していく」ことを、数々の実証をもとに提唱し、独自の骨盤調整治療法を確立しました。
詳しい骨盤調整の内容を知りたい方は、五味雅吉氏、五味勝氏の腰痛に関する本が30冊以上出版されていますので、是非お読みください。代表的な本では、「体は骨盤から治せ」「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」などがあります。
仙腸関節の構造を知らないと腰痛は永久に治らない
人間の骨盤を構成する仙骨と腸骨、この2つをつないで扇の要（オオギノカナメ）の役をしているのが仙腸関節です。人間が四ツ足から二本足で立って歩くようになって以来最も重要な働きをしています。
①仙腸関節のわずかなズレが骨盤そのものを狂わせます。
②その結果骨盤の上に乗っている腰椎、胸椎、頸椎などのいわゆる背骨も当然のことに、前後左右にゆがんでしまいます。
③そのゆがみが、体内のあらゆる部分で神経管、リンパ管を圧迫したり筋肉の委縮をひき起こします。
④神経管、リンパ管が圧迫され、筋肉がひきつれると、血管を締め付け血液の循環が悪くなります。
⑤血液の循環が悪くなると、体の組織細胞は新陳代謝ができなくなり、つまり組織細胞の中に、古い血液（老廃物が沈殿）が滞留し新鮮な酸素を供給してくれる新しい血液が届かない状態になるのです。
⑥こうして組織細胞は、その活動力を失い、病気になったり、痛みとなって表れてきます。良好な血液循環こそ、人間の生命を健康に維持する最大の要因です。その大事なことが仙腸関節のたった２～３ｍｍの狂いによって阻害されるとしたら大変な事です。
